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2020.10.09BLOG

浜松市創造都市推進事業補助金採択事業:「街角製本教室」実行委員会「街角製本教室・製本展」

浜松市創造都市推進事業補助金補助事業に採択された、「街角製本教室」実行委員会の「街角製本教室・製本展」。

 

浜松市中区尾張町の8年間使用されていなかった空き店舗をリノベーションして生まれた「みかわや|コトバコ」で街角製本教室は行われています。

10/3(土)は古代エジプトで使われていた古い製本技法Coptic binding(コプティック製本)で本を作るそうです。

既に、8,9月に2回の製本教室が行われ、遠州綿紬を使った上製本や和綴じで本を制作されたそうです。

 

講師は製本家の村上亜沙美さん。ロンドンで製本について学ばれたそうです。

 

 

まずは、表紙の紙を選び、裁断します。続いて、中の紙も裁断していきます。

 

 

 

次に、本を綴じていくための糸を選びます。

 

 

横に糸を通すため、曲がった針を使うそうです。

 

参加者の方のメモ。とても熱心にメモを取られていますね。和綴じの回も参加されたそうです。

 

3時間後には、紙の束が1冊の本になりました!

 

 

作業途中、講師の村上さんより『コプティック製本は背がむき出しのため、糸目が見えて綺麗だけれども、背部分が弱い』『コプティック製本が行われていた時代は紙厚の種類があまりなく、表紙を折ることによって厚くしていた』等のお話しも伺うことができました。

 

今まで、本は中身が主役で、どのように製本されているかなんて、気にも留めていませんでした。丁寧に丁寧に調整しながら紙を綴じていく様子を拝見し、『ものづくり』ということを改めて考えさせられました。

 

今後は、11,12月にクォーターバインディング、リング製本の本を作る教室があるそうですが、残念ながら、キャンセル待ちの状態だそうです。

5回の製本教室で参加者の方が制作された本を展示する「街角製本展」は「みかわや|コトバコ」で2021年1月12日~30日まで開催予定だそうですので、製本について興味を持たれた方は是非足を運んでみてくださいね。