生物多様性って何?どういうこと?
取組概要
生物多様性(外来種)の問題を、より多くの方に関心を持ってもらえるよう、演劇による公演と昆虫食倶楽部 代表の夏目恵介氏による講演を行いました。演劇製作にあたっては、浜松市在住・在学の学生や、クリエーター、アーティストの方々と協働し、製作しました。
作品名「このこどこのこ」2025年1月19日(日)に、浜松市男女共同参画・文化芸術活動推進センター(あいホール)にて、初日公演を迎えました。
事業成果
劇団たんぽぽや演劇が好きという、エンタメに興味のある方たちが「生物多様性」という社会問題を知るきっかけができ、また逆に、演劇などは普段見ないが、このテーマに関心のある人たちが、劇を観ることができるという相乗効果を生むことができました。アンケートの回答からも、外来種問題を知り、関心をもつきっかけとなったことがうかがえます。この先、公演を広げていった方がよいという声もいただいたため、一定の成果はあったと考えています。
また、昨年度に引き続き、スタッフに浜松市在住、出身の学生やクリエーター・アーティストと一緒に舞台を作る体験は、お互いに挑戦でありいい刺激を与えあうことができました。
今後の展開・展望
答えの出せないテーマであるがゆえに、物語の結末や展開を考え直す必要があるのではないかと感じています。また、今回の公演だけではなく、子供から大人まで多くの方に届ける公演として、展開していく方法を探っていく必要があります。今回の舞台製作を通じて、地域の人材を活用し、ともに作り上げる演劇公演スタイルは、継続して実施していきたいと考えています。
浜松アーツ&クリエイション
事務局より
今回の公演は、地域で社会課題の解決に取り組む市民団体とのコラボレーションにより、実現しました。社会課題というと「難しい」「避けがちな」トピックを幅広い世代に届けるための手法・きっかけの1つとして完成した「このこどこの」には、公演当日、多くの家族連れや、子どもが訪れていました。舞台製作にあたっては、市内のアーティストやデザイナー、学生を巻き込みながら、何度もミーティングや、調整を経て、1つの演目を完成させました。他分野との協働による製作は、劇団たんぽぽとして、新しい児童劇団の在り方を探るチャレンジだったと捉えています。今回生まれたこの作品が今後市内にどのように展開されていくのか、今から楽しみです。(浜松A&C 縣)